生体認証に潜む罠

ここでは、銀行のATMなどで使用されてきている生体認証について、意外に知られていない側面をご紹介します。

キャッシュカードはもちろん、わざわざ銀行印を持っていく必要もなく便利に思える生体認証ですが、逆に生体が使えないと大変なことになるようです。
具体例を元に、便利なだけではない、危険性についてもご説明していきます。

 

生体認証に潜む罠

最近少しづつ増えてます、生体認証。
身近な所ですと、スマホのTouch IDだったり、銀行のATMになりますでしょうか。

ちなみに生体認証とは、本人確認に自分の指紋や目とかを専用の認識端末を利用することです。
必要な本人がその場に行って認証完了ですから、とっても便利。
だって本人確認ための免許証だったり、受け取りの意思の証明である認印も持って行かなくていいですからね。
でもいつの時代も便利さとリスクは常に背中合わせ。
便利であれば便利であるほど、逆を返せば危険だったりもします。
例えばパスワード11111だったり。

そしてこれはあるお客様から伺った、生体認証を行った際に遭遇したトラブルのお話・・・・・

いやーこの間参りましたよ。
お金おろすのに一苦労して。

っていうのは、前に銀行に行ったら、指紋認証を登録すれば指通すだけでお金が下ろせるって聞いたんで、そりゃ〜便利だって登録して利用してたんです。
だってハンコ持って行かなくていいし・・・
あっ、ごめんなさいね(笑)

でもこれがかえって大変。
っていうのは、ウチのカミさんが手をケガしちゃったんですよ。
しかも入院するの大騒ぎ。

でね、入院する時ってなんだかんだでお金が掛かるじゃないですか?
だから下ろさなきゃって、銀行行ったんですよ。

そうしたらご本人じゃないとダメって。
おまけに銀行印は普段使ってないから、どこにあるか忘れちゃったって言うし、もう下ろす手段は本人が行くしかない。

仕方ないから入院してるカミさん連れてって、その場で包帯ほどいて指出して、やっと出金できたんです。
これ外に出られる状態だったからまだ良かったけど、意識不明の重体だったらどうなったんだろ?
もう便利なんだか便利じゃないんだか(笑)

お客様の言葉より

生体認証の場合、ご本人じゃないと高額な預金の引き出しができないって話でした。

生体認証を日頃便利に使っている人ほど、その生体に問題が出た際に困る。
本人が足を運べない場合、通常は代理人申請をして引き出すますが、生体認証はその代理ができない。

肝心なのは、いざというときではないでしょうか?
自分が動けなくて誰かを頼らないといけないのに、それができないのでは何のためのサービスかわからなくなってします。
そう考えますと銀行印があれば代理人申請という方法が可能ですから、やはり現状では銀行印が最強かと思われます。

 

最後に

私も含めてなんですが、普段は自分が元気で自由自在に動けることが大前提になってます。
だから万が一の時って、あまり想定してないんですよね。

でも万が一の時に限って、ある程度のお金が必要になるものです。
ある程度のお金が必要ってことは、登録している印章や、体の部位が必要になります。

銀行印。
普段はキャッシュカードやネットバンクが大概ですから、そうそう頻繁に登場するものではありません。
でも今回の事例用に、万が一の時に限って出番がやってきます。

そもそも印章って、良い時だけじゃなく、悪い時にも必要になってくるんですね。
だから大切なご家族のためにも、ご自身が万が一の時に動いてくれるであろうご家族のためにも、印章はしっかり管理しておいて下さい。

ご自身が大変な時に、動かなくても済むように。

 

 

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