印材編/印材の特徴を知ろう

実印に最適な素材って何?

実印は印章の中で最も重要と言われています。
理由として、高額な契約のときに「この内容を認めましたよ」と、意思の担保として捺すものだからです。
また直接言われることは少ないですが、日々契約を行なっているプロの方々は、使う印章で相手を見定める傾向があるとも言われています。
なぜなら日本の契約においては、実印の有無に最も価値が置かれているからです。
昔から「ハンコは自分の分身」などと言われるのも、そんな関係からなんですね。

そしてその意味を体感するのは実際に捺した時。
「良い実印で契約をしたことで相手から褒められた」逆に「簡単な実印で契約をしてしまい恥ずかしい思いをした」など捺した後に、そのことに気づく方も多いです。

このように実印は単なるツールではなく、靴や時計のように相手に見られるものでもありますので、慎重に考える必要があります。
また実印は、一度作って印鑑登録するとずっと長く使う一生モノでもあります。
そのために必要な情報を今回のブログでまとめましたので、ぜひあなたに最適な1本を見つけてください。

 

実印の素材の基本知識

実印は言い換えると「印鑑登録」するために印章です。
印鑑登録にはルールがあって「大きさ・素材・彫刻内容」などに規定があります。
ざっくり言ってしまうと「やや大きめで、丈夫で、戸籍と同じ名前」であれば登録は可能です。
これは同じものがあってはいけない、一度作ると長く使用するため変形しにくいもの、間違いなく本人のものであることなどが求められているんですね。

印鑑登録のさらに詳しくはこちらをご覧ください

また前述した通り、相手と契約を交わすために使う物でもありますので、やはり大きめで丈夫なものが最適です。
一般的に「柘植・水牛・チタン・象牙」などをよく聞かれると思いますが、いずれも印鑑登録のガイドラインは満たしていますのでご安心ください。

 

主要な素材の比較

ハンコの種類としては、前述した「柘植・水牛・チタン・象牙」などの他にもプラスチックやゴム印などのありますが、ゴム印は登録できませんし、安価なプラスチックも非常に欠けやすいためあまりおすすめしていません。それらを含めまして、素材によって(強度)だけでなく、写りの良し悪し(捺印精度)、「手彫り」か「機械彫り」など(彫刻方法)も変わってきますので、一覧でご紹介します。

強度 捺印精度 彫刻方法 価格帯
プラスチック ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ 機械彫り ★☆☆☆☆
柘植 ★★☆☆☆ ★★★☆☆ 手彫り ★★☆☆☆
水牛 ★★★☆☆ ★★★☆☆ 手彫り ★★★☆☆
チタン ★★★★★ ★★★★★ 機械彫り ★★★★☆
象牙 ★★★★☆ ★★★★★ 手彫り ★★★★★

強度や彫刻方法でそれぞれ特徴があることがご理解いただけたかと思います。

 

素材選びのポイント

ここまでで実印との相性という観点で素材を見てきました。
しかし一方で、素材ごとにそれぞれ突出した特徴も併せ持ちます。
そのため次に、素材ごとの特徴いわゆる他にはない魅力をご紹介しておきます。

素材 魅力
プラスチック ほとんどが既製品のため、非常に安価で購入できる
柘植 印鑑の素材として最もポピュラーで、木の優しい手触りだけでなく、使うほどに色合いも変わり経年変化を楽しめる
水牛 爪と同じタンパク質でできているため価格帯の割に丈夫で、最もコスパの良い印材
チタン 経年変化が一切ない上に、最も重量感があって、高級感を感じられるだけでなく、未来感もある
象牙 歯と同じカルシウムのため手彫りができる印材の中で最も硬く、かつ使うほどに捺印精度も上がり、今も昔も変わらず印鑑の素材の王様

以上のように素材それぞれに優れた点がありますので、参考になさってください。

素材についてさらに詳しくはこちらから

↑上記サイトは環境によって立ち上がりが遅い場合がございますので、しばらくお待ちください。

 

オススメする素材と理由

最後にオススメの素材と理由を主観でお伝えします。

オススメの素材 オススメする理由
水牛 価格と強度のバランスが最も優れているため水牛を買っておけば間違いありません
チタン 印鑑の素材の中では最もおしゃれで近代的。かつ一切の経年変化がない点は他のどの素材よりも優れています
象牙 手書き+手彫りで彫刻するだけでなく、経年進化をする素材は他にありません。また最も所有欲を満たしてくれるのも象牙です

他にも宝石印やカーボンなど魅力溢れる素材はありますが、上記の3つは実印としてのバランスに優れ、安心してお使いいただけるため、オススメとさせていただきました。

 

最後に

本記事では、一生モノの実印を選ぶ際の重要なポイント、特に素材の比較と特性について深掘りしました。
それぞれの素材には独特の特性があり、これらの情報を踏まえて選ぶことが重要です。
また特に重要な価格に関しては素材によって異なりますが、長期的な使用を考慮すると、初期投資はその価値を十分に反映します。

実印は単なるツールではなく、あなたの分身としての役割を果たす大切なアイテムです。
ここで挙げた各素材の強度、捺印精度、価格帯、そしてそれぞれの魅力を踏まえ、最も自分や贈るご家族に合った印鑑を選ぶことができるでしょう。
実印選びは一見難しそうに思えるかもしれませんが、適切な情報を持つことで、より自信を持って最適な選択ができます。
この記事が、あなたの実印選びの一助となれば幸いです。

あなたはどの素材に興味がありますか?
ご自身の実印に何を求めますか?
あなたの手になじみ、心に響く実印を選ぶことは、一生に一度の大切な決断です。
この情報が、あなたにとって最適な実印選びの手助けとなれば幸いです。
最後に、実印の選択に関するご質問やさらなるアドバイスが必要な場合は、専門のアドバイスを求めることも大切です。
私たちの店舗では、あなたのニーズに合わせた最適な選択をサポートしますので、お気軽にお問い合わせください。

実印はあなたの人生の大切なパートナーです。
慎重に、そして自信を持って選んでください。
その全てが素晴らしい決断でありますように。

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