ここでは印鑑、正確には印章になりますが、お掃除方法について解説します。
気がつくと印面に汚れがびっしり詰まっていることもあると思います。
その理由と合わせてご紹介しますので、原因と対策がよく見えてくることでしょう。
印鑑の汚れの原因は朱肉
綺麗に捺せていますか?
買ったばかりは綺麗でも、使っているうちに具合が悪くなってくるのは、印章に限りません。
そんな時必ず言われるのが「お掃除を」
印章の場合は朱肉の汚れが1番の原因です。
ゴミが付着している朱肉のゴミがついてしまったり、置きっ放しで埃が詰まってしまったりなど、朱肉の油が原因です。
朱肉の油は時間と共に乾燥しますから、印面にゴミなどが付いたままだと凹凸になって、上の写真のように綺麗に写りません。
印章を剥き出しのまま引き出しなどに入れておいて、デスクの中の埃が朱肉についてそのまま乾燥してしまう場合などもあります。
なので凹凸を取るために、お掃除をする必要があるんですね。
とはいえ間違った方法で無理やり落とそうとすると、今度は印面を破損させ使えなくなってしまう場合もあります。
なので、印章の正しいお掃除方法をご紹介します。
汚れた印章のお掃除方法
プロセスは2つです。
- 詰まった汚れをかき出す
- かき出した汚れを取り除く
たったこれだけです。
では具体的な方法をご紹介したいと思います。
ちなみに以下のようなシ○チハタ製の商品も使ってみましたが、どうにも落ちにくいんです。
破損しないよう優しい作りになっているのですが、ブラシは柔らかすぎて汚れを掻き出せないし、粘着部分は硬くて付着しない。
なので身近な道具で代用する方が綺麗になります。
1.詰まった汚れをかき出す
汚れを掻き出すためには歯ブラシが一番です。
できれば標準程度の硬さがいいです。
もちろん使い古しのでも問題ありませんので、お手元にあるものをご用意ください。
汚れを取るなら硬いブラシでガシガシやりたくなると思いますが、印面を破損させてしまう恐れがあります。
なので無理やり取ろうとせず、柔らかめのブラシで丁寧にブラッシングしてください。
ちなみに水牛や象牙やチタンなどは、水洗いしても大丈夫です。
※柘植などの木材は染みてしまうため、絶対に水は使わないでください。
一応専用商品が出ていますし、これは使いやすいのでご紹介しておきます。
2.かき出した汚れを取り除く
上の方法でまずは汚れを掻き出して浮かせ、次に根こそぎ除去。
柔らかい粘着質のものに直接密着させて、ペタペタ取り除く方法がベスト。
色々試した結果、一番使いやすかったのは練り消しゴムでした。
練り消し自体は種類がありますけど、実際に私が使ってみたのはコレ。
以下のような専用品もあって実際に試してみましたが、練り消しとの違いはあまり感じられませんでした。
使い方はこれまた簡単。
押し付けるだけです。
これが面白いように取れる。
汚れたら練り直して、何度か繰り返します。
しかも何度も使えます。
結果
ここまで綺麗になりました。
実際にはお使いの年月によって程度の違いはありますけど、表面の汚れが取れれば見違えるほど綺麗に写るようになります。
汚さないために
以上のように身近な道具で、簡単に汚れは落とせます。
とは言え綺麗に保つ一番の方法は、使うたびに朱肉の汚れを綺麗に落とすこと。
朱肉の油が固まる前に、さっと一拭きで全く違います。
結局こまめなお掃除が、長く綺麗に使える一番の秘訣です。
拭き取るためにはティッシュでもいいですし、もしテイッシュの毛羽立ちがいやなら、専用の印鑑拭きもあります。
見た目にもこだわるなら、鈴印印章拭きという選択肢もあり。
また日頃捺印の頻度が高い方の場合、このような選択肢もありです。
ちなみに私も毎日これを使っています。
印面の朱肉のみならず、持ち手の汚れなんかも綺麗になりますから。
今回ご紹介してアイテムはいずれも使いやすいものばかりですので、お好みでお選びいただいて問題ありません。
「最近写りが悪いんだよね」
そんな時はまず、お掃除をしてみてください。
それでもダメな時は他の問題の可能性もありますので、お近くの専門店などにお問い合わせください。
綺麗に使って快適な捺印を。
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