印材の特徴

意外と知らない水牛と象牙の大きな違い

ここでは、印鑑の二大人気商品「水牛」と「象牙」の違いを解説します。

一見色の違いだけのようにも思えますが、その個性は想像以上に異なります。
またそれに応じて価格帯も違ってきますが、その理由が明らかになると思います。

どちらも印鑑に最適と言われていますので、さらに厳密な違いを知ることであなたにとっての最適が見つかることでしょう。

 

水牛と象牙は成分が全く違います

水牛は爪と同じです

いわゆる動物性タンパク質。
爪は、指先の角質が硬化してできている、簡単にいうと皮膚の延長です。
水牛の角も同じく、水牛の頭の角質が硬化してできています。

 

象牙は歯と同じです

いわゆるカルシウム。
歯の組織の名称に「象牙質」があることからも、それがよくわかります。
象牙も歯と同じく、イメージとしては歯が大きく進化したものが象牙です。

 

水牛と象牙は写りが違う

成分の違いは、思った以上に写りに影響があります。
朱肉の油を、水牛は弾き、象牙は吸い上げます

 

水牛は朱肉の油を弾きます

それぞれの成分を考えると分かりやすいんですが、爪や皮膚って油を弾きますよね?
同じように水牛は、朱肉の成分である「油」を弾きます。
感覚的なレベルですが、印面に朱肉が乗ってるイメージです。
なので実際に押す時は、やや力を入れてしっかり押していただく様になります。

 

象牙は朱肉の油を吸い上げます

対して象牙は「油」を吸い上げます。
こちらも感覚的ですが、朱肉の「油」が吸い付いてるイメージです。
そのため朱肉の油を限りなく印面に乗せ、ほぼ全てを紙に転写させる事が可能になります。
象牙の紙への朱肉の転写率は、限りなく100%と言われています。
実際に押す際もそれほど力を入れなくても鮮明な捺印が可能です。

 

水牛と象牙は、長く保管していて違いが出る

水牛も象牙もどちらも耐久性が高く丈夫な材料ですが、成分が違うため長期保存においては差が出ます。

水牛は虫食いの可能性がある

洋服に使われるウールやシルクも動物性タンパク質です。
そして動物性の繊維を使った洋服は、長期間着ないと虫に食われる事があります。
同じように動物性タンパク質の水牛は、保管環境によっては虫食いに遭ってしまう場合があるんですね

上記の画像は欠けているのではなく、虫食いです。
洋服と同じ虫食いです。
衣類と硬さは全然違いますが、成分が同じためこのような症状が起こる可能性があります。

そのため水牛の保管の際は、洋服が虫に食われない環境が理想です。
とはいえなかなか大変な場合もありますので、代わりに新聞紙を巻いておくと良いと言われていましたが、今では専用のメンテナンスシートをご用意しました。
一巻きするだけで、安心して保管していただくことが可能となります。

 

象牙は長期保存でのトラブルがない

水牛の虫食いの違いは、鈴印で人気のある牙継材と呼ばれる水牛と象牙を繋いだ材料が、違いが一番分かりやすいのでご覧いただきます。

以前引き出しにそのまま保管していると、このような状態になっていました。
象牙側はなんともないのに、水牛側は至る所が虫に食われていたんですね。

つまりカルシウムという硬い素材のため、象牙は長期保管においての心配が何もないんです。
歯と同じですから水にも強く、また燃えることもありません。

最後に

今回は水牛と象牙の2つに絞って違いをご紹介しました。
印鑑といえば象牙と言われる理由は、この写りの良さと長期保存に耐え得る特性からになります。

一方、水牛が人気の理由は、そのコスパの良さにあります。
木材などと比べると、圧倒的に丈夫であるにも関わらず、それほどの価格差はありません。
また捺印の精度も、手彫りであれば比較しない限りは、象牙との違いはわからないほどです。

以上が水牛と象牙の素材による違いになります。
もしどちらにするか迷われている方のお役に立てましたら幸いです。
印鑑は一度作ると一生のお付き合いになりますので、ぜひ慎重にご検討ください。

 

 

 

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP