印鑑制度編/日本での印鑑の役割

三文判に潜む危険

ここではよくある三文判、いわゆるタワーなどに入っていて安価に手に入る、大量生産の印を使うリスクに関して解説します。

印を求められるには、それなりの理由があります。
最近では押印機会も減ってきていますが、逆に求められるときの意味は重いとも言えます。
理由を知らずに捺していると、気がついた時に手遅れなんて場合も考えられますね。

イメージがしやすいよう、ある方の実体験を中心にご紹介していきます。
「ハンコは別になんでもいいんです」
でもなんでもいいと、予期せぬ事態も起こり得ます。

 

三文判のリスクは、誰が捺したか特定できないこと

日頃、契約機会の多い40代営業職の男性。
ご自身が捺印をいただく立場ですから、その仕組みはよくご存知です。
そのため自分の印章は全て、手彫りを使われています。

ではここからは、会話形式でお伝えします。

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ハンコって本当怖いですよ。


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何かあったんですか?


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案外見落としがちなんですけど、三文判って怖いです。
だって勝手に捺されちゃっても、本人が分からないんですから


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確かに。
一体どんなご経験をされたんですか?


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いや実は、勝手に書類作られちゃったんですよ。
最近は記名押印の書類も増えてますけど、アレって危ないですね。


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記名押印は、名前部分が直筆ではなくPCやゴム印+印鑑で作られた文書のことですね。
直筆サインのある署名捺印より、簡易な書類に使われますね。


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そうです。
その書類を見ると、PCで作られた私の名前と、私の苗字の印鑑が捺してあったんです。
最初こんな書類に捺したっけな?おかしいな?って相手に確認したら「お手数をお掛けすると申し訳ないんで、代わりに作っておきました」ですって。
ダメでしょ。


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でもよく気がつきましたね?


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ほら、私の印って全部作っていただいたものですし、それしか捺しませんから。
捺してあった印がよくある三文判だったんで、気づくことができました。
もし普段使ってるのが三文判だったら、きっと見抜けなかったですよね。


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署名捺印も記名押印も法的証拠価値は一緒ですもんね。
さすがです。

 

最後に

聞くところによりますと最近では、このような手口でカーシェアで車を借りてそのまま売っちゃう犯罪も多発しているそうです。
そのため印を捺すときは、最低限以下を意識してください。

1.捺印は委託しない
2.どこでも買える既製品は使用しない

繰り返しますがハンコを押すという行為は、意志の担保です。
分かりやすく言えば、あなたが認めたという意志が、印鑑というカタチで人質に取られているようなものです。

なんか問題が起きた時に「ほら、ここにあなたの印が捺してあるでしょ?」
これは法的にもとても強力な効果があります。
だからハンコを押すという行為は、とても怖い行為でもあるのです。

普段何気なく捺している印。
決して他人事ではなく、そんな機会は突如現れます。
いざという時じゃ遅いですから、備える必要があります。

果たしてあなたはそれを、自信を持って「自分だけの認印」と言えますか?

 

 

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